GODDESS

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あたしにできること―…


「あーくん…寒くない?」


あたしとあなたが求めているものは違うのかな?

あの時、
どうしてあたしに話しかけてくれたの?


あたしはあなたと


「…寒い―…」


ぬくもりを
分かち合いたいよ…


そう小さく呟いたあーくん。
その声は少しだけ震えを帯びていて…


「…あーく…んっ」


孤独を感じるたび、
どうしようもなく人肌が恋しくなって、
ぬくもりに包まれたいと思った。

だから、今
唇から伝わるあなたの熱が吐息がたまらなく愛しくて、


「はぁ…はぁ…あーくん…」


こんなに激しいの久しぶり…


「…ちーちゃん、」


肩で息をするあたしに、あーくんは少し赤らんだ熱い瞳を向けてくれる。

そんな彼の手は優しくあたしの頬を撫でると、髪に指を絡めた。


「俺さ、優しいセックスの仕方とか分かんねぇ…だから、荒々しいことしたらごめんな。」


そう言って弱々しく笑った彼の瞳は揺れていて、

あたしは彼の瞳にキスをおとしたんだ…

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