沙智先輩はドア側の席で
俺にすぐ気付いて
嘉弥先輩を呼んだ。


その呼ぶ仕草がいちいち
格好良くて色っぽくて
本当に一緒にいたくない。


霞む霞む。


...でも今日はそんなこと
言いに来たんじゃない。



嘉弥先輩が
少し頬を赤らめながら
喋ってた相手に
ごめんと言って
こちらに向かってくる。


ごめんと言われた相手は
僕の愛しい愛しい先輩。


¨僕の¨、だって。


いやぁ
恥ずかしいね。


しかもこっちに気づいて
手なんか遠慮がちに
振っちゃってくれてる。

いやぁ、
可愛いね。


ニヤツいてると
頭を思い切り叩かれた。


...二発。