後ろ姿でもわかる。
中学時代から愛しい君。
高校に入って日に焼けた
ことも、それ以外が
変わらないことも。
全て含めて愛しい。
彼にとって
100メートル先でも
わかるのだから、
100センチ先なんて
距離がないも同然だった。
だが。
彼はその100センチすら
もどかしくて、
あるいはこんなにも近いのが
嬉しくて後ろから彼女の背中に手を伸ばして。
「何で...??」
その答えを言わずに
かすかに震えるその肩を
包むように抱きしめた。
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