正門に着いて 辺りを見回した。 まだ来てない。 彼は酷く そわそわしていた。 来るかどうかさえ、 本当は不安で 仕方なかったのだ。 彼女は彼に初めての 感情を抱かす天才らしい。 携帯を取り出して 弄ぶ。 どうか早くきて。 彼は待つ時間を 楽しめるほどの余裕を 持ち合わせていなかった。 知り合いのブログは すべて見終わったころ、 ちょっと 頭に響く声が、声たちが 聞こえた。