それからというもの、 彼はほぼ毎日メールをした。 もちろんえみり先輩に。 その内容はなるべく くだらないものを チョイスして。 彼は彼の日常を 彼女と共有したかったのだ。 『今日バレーボール体育でやってたら頭にあたった‐』 とか。 『道に財布落ちてたから交番よったら遅刻した。』 とか。 『授業中寝てたら頭たたかれて五年ぶりに涙出ちゃった。』 とか。 本当に他愛も ないものばかり。