半熟cherry


「……顔、赤いデスよ?」

『え゙ッ?!』





口元だけ笑ってる逢沢クンの言葉に。

思わず顔を覆う私。





「…ウソです」





逢沢クンはいたずらっ子の顔をして。

ペロッと舌を出した。





『せッ、先生をからかうモンじゃありません!!』





熱くなった顔をごまかすように。

逢沢クンに背中を向けて。

資料の束を作る作業に戻った。



逢沢クンは。

私の背中を見ながら声を殺して笑っている。

表情は見えないケド。

気配と小さく笑っている呼吸音が。

それを物語っている。





…あーもー…。

ホント、恥ずかしい……。