半熟cherry


『ちょッ、無理!!絶対無理!!』

「大丈夫だよ」

『ホンット無理だから!!』

「ヘーキだって」



さっきからこの繰り返しな私と郁。



と、いうのも。

……郁がお化け屋敷行きたいとか言うから!!



私、お化けとかそぉゆうの無理なんだよ〜ッ。

心霊スポットとかホンット無理。

見えちゃうとかじゃないんだけど。

妙な気配がダメ。

お風呂もトイレも怖くて猛スピードになってしまうくらい。



それなのに、この悪魔め…。



「怖くないって」

『ヤダッ!!』



“ヤダッ”って子供じゃないんだから…。

と、自分にツッコミを入れてみるケド。

イヤなモノはイヤなんです〜ッ。





「…行くよ?」





握られた左手に力を込められた。



………………………。



見上げると、そこには。

例の真っ黒い笑顔を浮かべている郁がいたんだ。