ずいぶんお嬢様の事が
分かるようになってきたものだと





自分で自分に感心する





お嬢様は朝御飯を全て食べると





「じゃあ、いってくるね」
と言って玄関へ向かう





「…変な男にひっかかんなよ




気を付けて

いってらっしゃいませ」



「…ひっかかんないよ


過保護なお母さんみたい」



と美姫が言う







お前こそ





俺の事好きなくせに
お母さんみたいとか言うなよ




って言ってやりたくなったけど




そんな事言ったら




俺がお嬢様の事
好きみたいだからやめた




さっきの時点で
ちょっと焼きもち妬いてる
発言しちゃたから



今さらかもしれないけど