「今日…


今までで2番目に
幸せな誕生日だった」


私がそう言うと



「2番?」



とまゆを傾げる



「そう


1番目は3年前の
誕生日



お父様が


…あのお家をプレゼントしてくれた日





凌に初めて会った日




私にとってあの家も凌も





いっち番大切で特別な
誕生日プレゼントだったの」



「は?



俺ものかよ」



と不満そうに言う




「うん



お父様からの贈り物」




「…もの」


凌はまたぼそっと
言ったけど



「だって凌は
私のものだもの」と言い切る



「もういいや

なんでも」


と凌は諦めて
私の手をひく





3年前あの日お父様が
くれたのは





愛しい我が家と愛しい君との毎日




今日キミからもらったものは





夢の国価格のネックレスと
お揃いのストラップと





夢のような魔法の1日



(さよなら、夢の国)