すると、焦れたのか、リュウはビニール傘をわたしに押しつけて、自らしゃがみこんでわたしのかかとを浮かせるようにし、履きなおさせた。 足首の部分のベルトを、ぱちん、と留める。 彼が立ちあがったので、わたしはビニール傘をつっかえした。 彼は苦笑したけれど、その苦笑は、なにもわかっていない苦笑だった。