サンダルをつっかけて、外に飛びだす。 門をでて、首を左右に振って周囲を見回すと、透明なビニール傘が目に入った。 あの人だ。 一刻もはやく、呼び止めなければ。 そうしなければ、気まぐれなあの人のことだ、すぐに立ち去ってしまうだろう。 けれども、そこではたと気がつく。