【ND第2回】雨


サンダルをつっかけて、外に飛びだす。

門をでて、首を左右に振って周囲を見回すと、透明なビニール傘が目に入った。
あの人だ。

一刻もはやく、呼び止めなければ。

そうしなければ、気まぐれなあの人のことだ、すぐに立ち去ってしまうだろう。

けれども、そこではたと気がつく。