雨の日は、とりわけおしゃれをしたくなる。 お気に入りの服を着て、時間をたっぷりかけてメイクをし、髪を念入りに梳かしてからちょっぴりヒールの高いパンプスを履いて家をでる。 でも、そこから傘をさして水溜まりを避けながら歩くのは億劫だ。 しかも、会う相手はあの人ではなく、リュウ。 そんな身にもならないことを、したくはない。 窓ガラスに、手のひらをつけると、冷たかった。