父と母は、父の運転する車で、駅前の大型スーパーマーケットへ食料品の買い出しに出掛けていた。 誰もいないリビングで持て余す、この時間。 あの人に、メールを送ってみようかと思いつく。 けれども、あの人は雨の日にわたしが電話をかけたりメールを送ることをひどく嫌がるから、できない。 わたしは、ついおかしくなって笑いをこぼした。