「…笑えないよ」 斗真が好きで、好きで。 それだけだったのに。 斗真を想うだけで“幸せ”を感じて、自然と笑っていたのに。 いつからあたしは、偽るようになったんだろうか? ぎゅう… 「なら、行くなよ…行くな」 そう言って、抱き締めてくれる由貴。 「好きだよ…もも」 あたしの何かが崩れていった。 「…彼を忘れさせて…」 もう忘れ去りたい。 あたしの全てをのみこんで。 あたしの全てを壊してしまって。 …──もう後戻りなんて出来ない。