野郎どもは、はぁはぁと息を切らしながら忍たちの方に寄ってくる


『な、なんて、はぁ、体力だあの女…て、はぁはぁ、てめぇら、はぁ、そこのおんなを、はぁ、か、返して、はぁ、もらゴホッゲホゲホ、もらおうか…』


体力をほとんど残っていないらしく、ふらふらになっている身なりの汚い男たちはなんとか息を整える


『えっ?いいですけど』


その場に居る政次を省く全員が[えっ!おぃ!]と突っ込んでしまった


『セージ何いってやがる!』


『えっ?別にただとは言ってませんよ?』

『セージてめぇ、マジいい性格してんな…』

『と言うわけで僕たちを倒せたらですね、まっ、倒せるもんなら倒してみろって感じですけどねww』


ニッコリと笑う影には、とてつもない自信が隠れてるのだろう
その挑発的なセリフに野郎どもはブチ切れ寸前で、女を奪うべく斬りかかってきた
まず、近くにいた忍に頭の弱そうな若者が、素人丸出しな斬り方で切りかかって来た


『まずはてめぇからだ!刀を抜きやがれ!』


『てめぇなんかのために…抜刀なんかしねぇよ』