征次は忍にある程度のお金を渡すと、笑顔で忍を見送った(笑)
一方忍はしぶしぶ食堂に入って行く…すると中から悲鳴やガラスやコップ、食器の割れる音が聞こえてきた


『忍はいったいなにを…』


少したってから急に静かになるとドアノブが動く、 ガチャ


『渡してきた』


忍はシレっとした顔で言う


『何してきたんですか！あなたは』


征次ははぁ、っとため息をつくと道具屋に向かった




そのころ食べに入ったメリルは………


『ぉじちゃ〜ん、これとぉ、これとこれ！よろしく！』

この街で一番繁盛している店を一人で切盛りしている親父は
あいよ、っとだけ答えると違う客に料理を渡した
この食堂は繁盛している秘密がある、それはこの町で唯一の食堂なのである

58年間この店を切盛りしてきた店主は、今までにない光景を目の辺りする…
しかし店主はまだその時知るよしもなかった…