真っ白な雲が、水色の空が、私たちの新学期を迎えているようだった。
「ん…。」
今日はとても天気が良くて、快晴で、とても温かかった。
新学期には、ちょうどよかった。
「今日は新学期か…」
新学期といっても、新中学一年生。
「着替えるか…。」
今日は、私立狂想中学校に入学する。

白のブラウスに青のリボン。紺のジャケットに紺のスカート。白い靴下。
スカートは、ひざより上はだめなんて…。
いやだけど、しょうがないよね…。
「美結~!」
お母さんの声がする。
「は~い。」
適当に返事をする。
「降りるか。」

タタ…
「おはよう、美結。」
「おはよう、お母さん。」
この人は私のお母さん。
小野結美。
私と名前が反対なんだ。
あ、もう行かなきゃ!
「お母さん、学校行こ!」
「ええ。」
お母さんの車は、綺麗な白色。
ブーン……。

「…結…美結…美結!」
「!」
しまった。ぼーっとしてた。
「着いたわよ。」
「うん。」
バタン。
「じゃあ入学式でね。」
「うん。」

タタタ…
私は掲示板のところへと向かった。
私は…
B組。

春花ちゃんと萌ちゃんと一緒だ。
まあ、いっか。
B組ってどこかな?
「A組~!B組~来て~!」
この声は…。
上杉先輩だ!
私が通っていた、要小学校に体験として、数日間来ていた先輩。
今は、3年生。
「おはようございます!」
「よろしく。」
「じゃあ、A組、B組私についてきて~!」

タタタタタ……

「A組はここで~。B組はここね。」
B組はここかあ。
ドアがあいてる。



カタッ