「原因は、あなたにあるんですけど。」 廊下の隅、人目につきにくい所に隠れているらしい人に話かける。 「は………?」 その人は、驚いたような顔でこっちを見る。 その顔には、若干の焦りもうかがえる。 (いくら隠れていたって無駄。) 「その格好じゃ、あまりにも目立ちすぎます。」 「…………。」 目の前にいる人は、自分の身なりを見渡し 「確かに……な。」 苦笑いしながらそう言った。