見間違えるはずがない。 よくよく考えると、背の高さも髪型もちーくんそのものだった。 あたしの頭にひっかかっていた謎は、それだったのだ。 (ちーくんっ!) あたしは、いてもたってもいられなくて、廊下を走ってちーくんの曲がった角まで来た。 が……… 「いな、い………。」 もうそこには、人の姿さえなかった。 (でも……さっき見たのがちーくんだったとして、、、何でちーくんがここにいるの……?)