どうしてだろう……? (まさか本当に寝ぼけて……?) いやいや、ない。 それはない。 昨日は、それどころじゃなかったのだから……。 「ま、何にしてもよかったじゃない。さ、行くわよ。」 「うっ、うん!」 確かに、不都合はなかったのだからよしとしよう。 あたしと雅は、クラスの女子と一緒に移動し始めた。 「そーいえば、怜ちゃんは?」 朝から姿を見ていない。