「あっ!そっか!詩織ちゃん、熱があったのよね。ごめんね、騒がしくしちゃって」





「あっ、いえ。全然いいですよっ」





たぶん、熱は今はないと思う。





百合さんが、あまりにも悲しそうに言うものだから、なんだか申し訳なくなってきた………。





「そうだ。風邪のコイツのためにも、てめぇは早くこの部屋から出てけ。」





(ちょっと、ちーくん………)





「うるさいわよ。だいたい、なんのためにあたしが、この部屋に来たと思ってんのっ?」