《それが罪だと言うのなら、私は喜んで罰を受けよう…。》

しがみついたまましゃくり上げるシンに、ゆったりとした口調で話しかける慎。
興奮している子どもには、こうするのが良いとこの2年で学習したのだ。



「ホント…?おれ、わるいこ…ならない?」
『ええ、もちろん。私を守ってくれてありがとうございます、シンくん。』



素直にお礼を言うと、安心したようで肩口に頬を押しつけるようにして甘えてきた。
慎は、サラサラな黒髪を撫でるとポンポンと背中を叩いて膝の上に座らせてやった。



『しばらく抱っこは出来ませんね。傷が治るまでは、待ってもらえますか?』
「まつ!おれ、まこが早くなおるように、おてつだいする!」
『ふふ、ありがとうございます。』



こうして、シンの慎看病大奮闘が始まるのだった。