《もう、ネイルが剥れちゃったじゃない!せっかく弥勒ちゃんに見せようと思ったのにぃー。》
〈愛染様、そろそろその口を閉じて下さいません?耳障りですわ。〉
《………!!み、耳障り…。》


やたらとウザい男は、少女の痛烈な一言によりその場に崩れた。
もっとも、後数分もすれば復活するので放っておいてもあまり問題はないのだが…。


〈弥勒殿、わたくし達も共に参ります。〉
『達、ってことは…。』
〈はい、残念ながらこの男も一緒ですの。わたくしが縛っておきましから、ご安心下さいませ。〉


この一歩間違えば、黒いオーラが出ていそうな少女。名をアミと言い、この少女もまた神の名を受け継いだ1人である。
立場的にはウザ男……愛染を飼い慣らす、カウボーイのような管理職といった所だろう。


《あ、そうなのよ!アタシも下界にいくの、買い物し放題~!》
『はー…阿修羅。』
【御意…。】
《ぎゃああっ!?》


何が起こったのかは、御想像にお任せすることにしましょう。