続・恋する心は“あなた”限定


止まらない嬉しさとドキドキの波に心を震わせていると、理緒が私の肩に手を回して、体が触れ合うほど近くに引き寄せた。


「由優は、中央広場のクリスマスツリーって見に行ったことある?」


「中央広場のツリー?小学生の頃に友達と見に行ったけど……最近は行ってないよ…。綺麗だけど、人が多いから…。」


理緒が近過ぎるのと、甘い香りにクラクラしてしまったこともあり、ほぼ上の空状態で答えた。


正直、今はツリーよりも近過ぎる理緒に神経が集中しちゃう…。


理緒に丸聞こえになっていそうな自分の鼓動を落ち着けようとしていると…


フワリと私の目の前に、小さな厚紙のカードが差し出された。