二人でソファーに座ると、視界に朝比奈先生が映った。


わわっ…
先生の存在に全然気付かなかったよ…。


「朝比奈先生、すみません…何も挨拶せずに入って来ちゃって……。」


「私、由優ちゃんたちが入って来たから“久しぶりね〜”って声掛けたのに、完全に二人の世界に入ってたでしょ?無視されちゃったんだからね!」


プゥ〜ッと頬を膨らませて拗ねる先生に、もう一度謝ると、穏やかに笑ってくれた。


「でも、由優ちゃんも空守君も幸せそうに笑ってるから、怒るのは止めよっと。」


そう言って、先生は手元にあった資料を手にしながら仕事を始めてた。