「えっ…」 ビックリしていると、理緒は抱きしめていた私の体を向かい合わせるようにさせた。 「由優を一人にさせると、危ねぇから…。」 ポンポンと頭を撫でて微笑んだ理緒は、私の手を握って保健室へと少し早い足取りで歩き始めた。 「危ない……って、どういうこと…?」 よく意味が分からなくて、ハテナマークを浮かべながら歩く。 保健室の前までやって来ると、理緒は私の耳元へと唇を寄せた。