「ごめんね、もっと勇気があれば…って思うんだけど……」 いざ、たくさんの女の子を見ると、理緒の席に向かう足もカチコチに固まっちゃうんだよね…。 「あ、いや…由優を謝らせたいわけじゃなくて…、その……」 急に、理緒の声はしどろもどろになる。 どんな表情をしてるのか気になって、後ろに顔を向けようとすると、一瞬、抱きしめる力が強くなった。 「由優の席に迎えに行くから…、待ってて欲しいんだ…俺のこと。」