声は聞こえなくても、見られてるなら同じだよ…。 理緒と付き合ってることを公表した後から、なんだかやけに視線が気になる…。 女の子だけじゃなくて、男の子からの視線も感じるんだよね…。 私だと、やっぱり相当な違和感があるんだろうな… 理緒の隣にいること…。 ハァ…とため息をつきながら、ベランダの手すりに顔を突っ伏していると… 「由優!」 理緒の声が聞こえてきた私は、すぐに顔を上げて振り返った。