でも…もう違う。 我慢なんてしなくていいんだ…。 朝から堂々と由優の傍に居られる。 昼休みも… 放課後も… 保健室に別々に行って、そこで話さなくても… この教室で由優との大切な時間を過ごせるんだ…。 「理緒、どうしたの?思いっきり笑顔になってるよ…?」 「由優と話せる時間も場所も増えたから、嬉しい感情を抑えられないんだ…。」 「えっ…」 ビクッと体を震わせた後、真っ赤な顔を俯けた由優に、笑みが止まらなかった。