白い息を吐きながら走って行くと、家の前でカバンを手に持ちながら、待っている由優の姿が目に映る。 曇り空を見上げる由優は、腕をさすりながら寒そうにしていた。 「由優!」 まだ家までは少し距離があったけど、逸る気持ちに耐え切れず、名前を呼んだ。 由優は、すぐに俺に気付くとマフラーをフワフワと揺らしながら、駆け寄ってきてくれた。 その姿も可愛くて、走ってきた勢いのまま、俺は由優を抱きしめた。