「目、開けていいよ?」 優しく響いてきた理緒の声で目を開けると、私の手のひらにはピンク色の小さな正方形の小箱が置かれていた。 「これ……」 「由優への誕生日プレゼント。開けてみて?」 私は、微笑んでいる理緒から視線を小箱へと移した。 誕生日プレゼント…わざわざ用意してくれたんだ…。 嬉しくて、自然に笑みがこぼれる。 胸をドキドキさせながら、ゆっくりと小箱を開けた。