「あ…ありがとう…。こんなに嬉しい誕生日…初めて…。」


ポタポタと涙がベッドのシーツに次々と零れ落ちた。


私…理緒と一緒にいることが増えたら、泣くことも多くなった気がする。


でもそれは…切なさとか辛さからくる涙じゃなくて、嬉しいから涙が出るんだ…。


涙を拭っていると、その手を包むように理緒が手を重ねる。


そして…
私の耳元へと唇を寄せた。






「由優、目…閉じて?」