「り…理緒は、どうして私の誕生日知ってたの…?教えてなかったよね?」


「由優のお父さんから聞いたんだ…。初めて由優を迎えに行った、あの朝に…。」


そういえば理緒…、お父さんと何か話をしたみたいだったもんね…。


その時に私の誕生日…聞いてたんだ…。



「思いきって聞いて良かった…。俺も笑顔で由優に言いたかったからさ…“誕生日おめでとう”って。」


少し恥ずかしそうに笑いながら、私を見つめてくれる理緒…。


その優しい瞳が私の溢れる想いを涙に変えていた。