「そっか…。ちょっと恐かったかな、俺。」 「初めて見たよ、あんなに怒る理緒…。私、背筋がゾクゾクしたぐらいだから…。」 「それって、“ちょっと恐かった”って言うよりも、すごく恐かったんじゃねぇか?」 フッと優しい笑顔を理緒が見せた瞬間… またもやクラスの女の子たちから“キャーッ”という甲高い声が沸き起こった。