「失礼します…。」 「あら、由優ちゃん!今日は一人?」 保健室にやって来ると、朝比奈先生は机の上に疎らに置かれた資料や本を片付けていた。 「はい…。あとから理緒が来ることになってるんです…。」 「そっか!待ち合わせってわけね〜!」 ニヤッと口元を緩ませる先生の横を俯き加減で通り過ぎて、ソファーへと腰をおろした。