「どうしたの?理緒と何かあった?」 「と…特に何もないから大丈夫…。わ、私…帰るね。」 ニコッと微笑みながらも、急いで支度をととのえた私は、教室を飛び出した。 ぼ、ボンヤリしてる場合じゃなかった…。 保健室に一足先に言って、直ぐにチョコレートを渡せるように準備しなくちゃ…。 私の場合… 理緒が来てからだと、ドキドキし過ぎて、チョコレートを渡すのに手間取りそうだもんね…。