お昼休み、ベランダで前澤君と話している理緒のところに思いきって行ってみた。 放課後、保健室に来て欲しい旨を伝えておきたいと思ったんだ…。 声を掛けると、理緒はビックリしたみたいで、瞬きを繰り返していた。 「ど、どうしたんだ?」 「あっ…あのね……」 私たちが、ぎこちなく言葉を交わし始めると、前澤君はニコニコ笑いながら教室へと戻っていってしまった。