「ごめん。悪いけど、誰からも受け取る気はないから。」 周りを囲む女の子たちにキッパリと言うと、理緒はスタスタと自分の席に着いた。 女の子たちはガックリ肩を落としながら、それぞれの席へと解散していく。 私は、ただただ理緒のことを目で追っていた。 いつも、朝は私の席に来てくれるけど、今日は自分の席に着いたまま、机に突っ伏してる…。 もうすぐ朝のホームルームが始まるような時間だからかもしれないけど… 少し寂しい…。