お互い寒空の下、白い息を吐きながら足早に歩いていく。 いつもなら途中で理緒が色々と話し掛けてくれるけど、今日はそれが無くて、ほぼ沈黙のままだ。 静かな時間が学校までの道のりをやけに長く感じさせる。 理緒…どうしたのかな…? チラリと横顔を見ると、硬い表情をしているような気がした。