ふわりと甘い由優の香りが鼻をくすぐる。 サラサラの黒髪に指を絡めた。 「痛いところとか、苦しいところ…ない?態勢がキツかったら遠慮なく言って?」 華奢な由優の体を大事に抱きしめながら耳元で囁いた。 「平気だよ…。理緒…あったかいね…。」 俺の着ているセーターの胸元を小さな手で握る由優に、心臓がバクバクする。 由優も顔が赤いけど、俺も負けないくらい赤くなってる気がするんだよな…。