由優は、かなり緊張しているのか、カチコチに固まってしまった。 唇や指先は微かに震えているのが分かる。 「由優?だ、大丈夫か…?」 ちょっと強引だったかもしれない…と思いながら、由優の表情を伺うと、目を潤ませながら、はにかんだ。 「うん…。すごくドキドキしてるけど、大丈夫だから…。」 小さな声で呟くように話す由優に愛しさを感じながら、ゆっくりと背中に手を回す。 そして、優しく包むように俺の胸の中へと抱き寄せた。