頬を赤く染めながら、俺を見つめる由優。 心なしか少し寂しそうな瞳をしている気がした。 もしかして… 「由優…眠れなくなっちまったのか?」 そう聞くと、由優は掛けている布団をキュッと握りしめて気まずそうに俯いた。 「さっき、思ってた以上にぐっすり寝ちゃったみたい…。それに、理緒がずっと傍に居てくれたことにも舞い上がってたせいか、目が冴えちゃったの…。」 由優は布団を鼻の辺りまでスッポリと被せてしまった。