雪が舞ってるくらい寒いのに…。




「理緒、ありがとう…。」

私は、理緒の優しい言葉に甘えて、コートを体に掛けた。


「あったかい…。」


自然に口から言葉がこぼれる。


今の今まで理緒が着ていたコートはとても温かくて…

体だけじゃなくて、心まで包み込んでくれているみたいだった。