「…俺、前に言わなかった?“申し訳なさとか感じたりするな”って。由優が他の女子に気を遣う必要ねぇだろ?」 「でも…」 「俺…由優が好きだから、学校の中で、その想いを隠したくないんだ…。」 ドクン…と高鳴る鼓動に胸がキュッと締めつけられる。 真っ直ぐな理緒の瞳は、穏やかで、どこまでも澄んでいた。 そう…だよね…。 “好き”っていう純粋な気持ちを、隠す必要はないんだ…。