「ホワイトクリスマス…だね。」 「そうだな…。」 二人でクスッと笑いながら、予想外の夜空からの贈り物にしばらく見入ってしまっていた。 まるで綿のように、ゆっくりと舞い降りてくる雪と、まばゆい光を色とりどりに放ち続けるツリー…。 夢のような光景が、心の中に刻まれていく。 “ずっと、このまま…時間が止まってくれたらいいのに…” そんな思いを必然的に抱いてしまうほどだった。