少しずつ私から離れていく理緒の顔は、笑顔に満ちていた。 「やっぱり、よく似合ってる…。」 私も、鎖骨の辺りに視線を落とすと、ネックレスのクリスタルがキラリと輝きを放つ。 天使の羽のクリスタル…。 手のひらにのせて小さく揺らしながら見つめているうちに、ジワッと涙が溢れてきた。