「由優、ちょっと動かないで?」 「え…?」 理緒の落ち着いた声に戸惑っていると、私のマフラーをゆっくりとはずして、膝の上にのせる。 私は、もはや動かないようにしている…というよりもカチコチに固まってしまって動けない状態だ。 理緒はネックレスを持ったまま、私に顔を近付ける。 そして… 私の首元に、ネックレスを丁寧につけてくれた。