「俺にとって、最高のクリスマスプレゼントだよ…。」 重ねられた理緒の手は温かくて、指先から優しい温度が私の心に伝わって包み込んでいく。 トクントクン…と少し速い鼓動のリズムが体中に心地よく響いて、自然と笑顔になりっぱなしだった。 「それじゃあ…今度は俺から由優に渡したいものがあるから…」 「えっ…私に…?」 思わぬ理緒の言葉に固まっていると、目の前に小さな長方形の真っ白なケースが差し出された。