理緒は丁寧にストラップをつけると、二つの携帯電話を近付けた。 「二人、お揃いになったな…!」 理緒の手が微かに動くだけでも小さなシルバーの星がキラキラ輝きながら揺れる。 「理緒、本当にいいの…?嫌なのに、無理してつけてくれたんじゃ……」 「嫌なわけねぇじゃん…。由優と同じもの付けられるなんて、むしろ嬉しすぎるくらいだし…。由優と繋がってるものが増えるだろ?」 理緒は私の手に携帯電話をのせると、その上に手を被せた。