「ん?紙袋の底に何かある…。」 理緒は、紙袋を覗き込むと中に手を入れた。 わわっ…! 気付かれちゃった! 私は、視線を紙袋と理緒の間で行ったり来たりさせた。 「由優、この小さな袋も開けていいのか?」 微笑みを浮かべながら首を少し傾げる理緒に、私はコクコクと頷いた。